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かがやき内科・糖尿病
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糖尿病の原因と症状

糖尿病の原因

食事によって糖質が血液内に分解吸収されてくると、膵臓のランゲルハンス島からインスリンが分泌され、ブドウ糖を臓器に取り入れる手伝いをしたり、筋肉や肝臓にブドウ糖を取り入れ、これをグリコーゲン(貯蔵多糖)として蓄えたりします。
このインスリンがうまく働かないで血液中の血糖の濃度(血糖値)が高い状態のままになるのが糖尿病です。
おもに、インスリンの量が十分でないケースと、十分な量のインスリンが分泌されていても作用しないケースがあります。

量が十分ではない(インスリン分泌不全)

インスリンがうまく働かない原因のひとつがインスリンの分泌不全です。
つまりインスリンが十分に分泌されない状態です。
元々日本人はインスリンを分泌する力が弱いといわれていますが、高血糖の状態が続くと膵臓に負荷がかかって疲労がたまり、インスリンを分泌する力がさらに低下します。
糖尿病の初期と診断された段階で膵臓の力は健康な若者の40〜50%程度にまで落ちているといわれています。
たとえ発症前の糖尿病予備軍や境界型糖尿病であっても、インスリンを分泌する力は低下が始まっています。
糖尿病予備軍や境界型糖尿病とは、糖尿病と診断されるほど血糖値は高くないけれど、正常より高くなってきた状態を指していいます。

インスリン分泌力の低下を改善するには規則正しい食事と適度な運動が有効です。
食事では偏りのない食事を、規則正しい時間にとることが大切です。
インスリンは糖が摂取されると即座に分泌されます。
不規則な時間に食事を摂ると、膵臓も不規則にインスリンを分泌することになり、負担がかかります。
栄養面ではまず糖質制限のために炭水化物の量を減らすとともに、動脈硬化や高血圧の原因となる脂質や塩分を控えましょう。
一方、血糖値を抑える効果のある食物繊維、DHAやEPA、ポリフェノールを多く含む食品を積極的に摂るよう心がけましょう。

つくられたインスリンが十分作用しない(インスリン抵抗性)

肥満や内臓脂肪は糖尿病の大きな要因となります。
ただ、糖尿病は、太っているからリスクが高い、やせているからリスクがないというわけではありません。
やせて見えても内臓脂肪が多かったりすると、十分な量のインスリンが分泌されても作用できず、血糖値が下がりにくくなることがわかっています。
インスリンが効きにくい体質になっていることをインスリン抵抗性といいます。
肝臓や筋肉へのブドウ糖の取り込みができず、高血糖の状態になります。
健康診断ではメタボリックシンドローム判定の一環として腹囲(ウェスト)を測ります。ウェストの太さは、血糖値を下げるのに必要なインスリンの量と比例しています。ウェストが太ければ太いほど、多くの量のインスリンが必要になります。

インスリン抵抗性は、筋肉が少なかったりすることでも起こります。
筋肉は運動時だけでなく眠っているときにも熱をつくり出すなどエネルギーを消費します。
エネルギー源はインスリンのサポートで取り込んだブドウ糖です。
筋肉が多く、エネルギー消費が活発になるとインスリンが効果的に働き、血糖値は下がります。
しかし、運動不足などで筋肉量が減ってしまうとインスリンの作用が十分でなく、糖尿病になるケースがあります。ダイエットで筋肉量が減って糖尿病が悪化するというケースも少なくありません。

インスリン分泌不全とインスリン抵抗性を含む他の要因

インスリンの量が十分でなかったりインスリンが十分に作用しなかったりする傾向がある方の場合、さまざまな要因で糖尿病を発症します。
まず注意が必要なのが清涼飲料水です。
糖が尿に混じって体外に排出されると多尿傾向があらわれ、しきりにのどが渇くようになります。
このとき水分補給に糖分を含むジュースやコーラなどの清涼飲料を飲んでいると、糖尿病が発症するだけでなく、一気に悪化することがあります。
飲み物は無糖の水やお茶にしましょう。

感染症も糖尿病発症の契機となるので注意が必要です。
糖尿病患者は感染症に感染しやすいだけでなく重症化しやすくなります。
また感染時に血糖値が上昇しやすく、血糖値が上昇すると感染への抵抗力が低下します。インフルエンザとそれに続発する肺炎では、糖尿病患者の死亡リスクが高まります。靴擦れの傷から感染症、潰瘍、壊疽を引き起こし、足の切断に至るようなケースもあります。
また、歯周病が糖尿病に大きく関わっていることもわかってきました。
血糖によって歯を支える骨の吸収(しだいにやせていくこと)が促進され、一方歯茎の炎症が血糖コントロールを悪化させることがわかっています。

その他、がんや妊娠、ステロイド薬などが影響を及ぼすことが知られています。
がん細胞の成長はインスリンの効果を弱くします。
また、インスリンががん細胞の抑制・増殖に関係しているらしいことがわかってきています。
妊娠をすると、胎盤から分泌されるホルモンのためにインスリン抵抗性が強くなることが知られています。
そのため糖尿病を発症したり、妊娠前から糖尿病を抱えている方の場合、症状が悪化したりします。
病気治療に用いられるステロイド薬が血糖値を上昇させることがあります。

糖尿病の発症に遺伝が関わっているともいわれています。
肥満や運動不足、ストレスなどの環境因子の影響を受けやすく糖尿病になりやすい体質が遺伝することがあるようです。
肥満にならないよう食事や運動に気を配るなどで発症を抑えることができます。
ご家族に糖尿病患者がいるような場合には、一度検査をしてみることをおすすめします。

糖尿病の症状

糖尿病は初期段階ではほとんど自覚症状がないのが特徴です。
しかも、進行するにつれて症状はゆっくりとあらわれてきます。
たとえば皮膚が乾燥してかゆみを覚えるといった症状では、ただちに糖尿病は疑いにくく、受診にいたることも少ないでしょう。
手足の感覚が低下したり、チクチクと刺すような痛みを感じたりするようになると受診のきっかけになるかもしれません。

血糖値が上がってくると尿に糖が排泄されますが、その際、水も大量に排泄されますので多尿の症状(トイレの回数が増える)が出てきます。
排尿によって体内の水分が減るため、のどの渇きがひどくなります。
尿に糖が排泄されると多くのカロリーが失われますので、体重が落ちたり、空腹感を強く感じるようになったりします。
症状が悪化してくると、感染症によくかかるようになる、切り傷や皮膚の傷が治りにくくなる、目がかすむ、空腹感になるなどの症状が出てくるようになります。男性の場合、EDなどの症状があらわれることもあります。

糖尿病は早めの対処で血糖コントロールをすることが大事です。
初期症状が自覚しにくいため、治療が遅れることも否定できません。
そのため、きちんと健康診断を受け、糖尿病の疑いがある場合にはただちに受診をすることをおすすめします。

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