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インスリン治療

インスリン治療

さまざまなインスリン製剤の開発によって、糖尿病治療の最後の手段と思われてきたインスリン治療は、糖尿病治療に適した治療法です。
これまで治療を始めるに当たっては入院が必要だったり、自己注射の手技や製剤の管理が面倒だったりして敬遠されがちでした。
しかし、治療の導入が外来でできるようになって、注射回数なども減らせるようになってきて、患者さんのQOL(生活の質)向上に大きく寄与しています。

インスリンとは?

インスリンとは、膵臓から分泌されるホルモンです。
私たちは食事によって取り込まれたブドウ糖をエネルギー源にして活動しています。
インスリンは、ブドウ糖を臓器や筋肉に取り込ませ燃料補給したり、蓄えたり、細胞の増殖やタンパク質の合成を促したりします。
食事のたびに血中のブドウ糖は増えますが、素早くインスリンが分泌されてブドウ糖を処理します。
そのため、正常な人では食後1時間前後をピークに血糖値は下がって一定の値に落ち着きます。

しかし、インスリンの量が足りなかったり、インスリンが効かない状態になっていたりすると血糖値が下がらず高い状態が続いてしまいます。
これが長く続くと血管が障害され、さまざまな症状や合併症が起こります。
つまり、インスリンの不具合が糖尿病の原因なのです。

インスリン治療とは

自分の膵臓から分泌されるインスリンが有効ではないのなら、外部からインスリンを補ってやればいいということになります。
私たちの血液中には一定量のインスリンが常に流れています(基礎分泌)。
食事で血糖値が上がるとその時にだけインスリンが追加分泌され、血糖値がコントロールされています。
インスリン治療の目的は、この調節がうまくできない場合にインスリン製剤を直接注射することで、健康な人の血中インスリン分泌パターンを再現することです。
基礎分泌を再現するインスリン製剤には中間型インスリン製剤、持効型溶解インスリン製剤があり、1日1回ないし2回投与します。
追加分泌を再現するインスリン製剤には超速効型インスリン製剤、速効型インスリン製剤があり、食事の直前あるいは30分前に投与します。
両方の効果を混合した混合型インスリン製剤もあり、1日2回ほど投与します。

インスリンの分泌自体が非常に少ないか、まったく分泌されない1型糖尿病は、インスリン製剤が開発されるまで改善が見込めない病気でしたが、インスリン治療によって大きく前進しました。
2型糖尿病では経口の血糖降下剤だけでは血糖コントロールがうまくいかない場合にインスリン治療が使われてきました。
インスリン治療を始めるには入院が必要だったり注射指導が必要だったりして、その注射も痛くて面倒だったりするため、糖尿病治療の最後の手段的なとらえられ方をしていたのです。
しかし、最近では早期から良好な血糖コントロールを実現するために積極的にインスリン治療が取り入れられています。
高血糖の患者さんの膵臓は働き通しで疲弊しています。
早期からインスリン治療を行うことで膵臓を休ませることができ、その間に膵臓本来の働きを取り戻すことができる治療法として注目されています。

ただ、インスリン製剤は血糖値を下げますので、使用法・使用量を誤ると低血糖になって意識が混濁したりするリスクがあります。
必ず医師の指示を守ってください。

外来でできるインスリン治療

糖尿病治療のインスリン治療ですが、インスリン製剤の管理や注射の手技を学んだりするため1週間にも及ぶ入院が必要でした。
しかし、最近では糖尿病専門医の元で、入院なしで外来からはじめられるインスリン治療も始まっています。
さまざまなインスリン製剤が開発されており、病態に合わせてさまざまなタイプを選択して使用できます。
ライフスタイルをできるだけ損なわないように、医師とよく相談して、安定した治療を続けてください。

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