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コラム

糖尿病の合併症とは?目・腎臓・神経への影響を解説

公開日2026/09/24

糖尿病では、血糖値やHbA1cの数値を管理するだけでなく、合併症を防ぐことも重要です。血糖値が高い状態が続くと、血管や神経に少しずつ負担がかかり、目や腎臓、神経など、全身に影響が及ぶことがあります。

こうした変化は、初期には自覚しにくいこともあります。体調に大きな変化がないからといって、合併症が起きていないとは限らないため、定期的に身体の状態を確認していくことが大切です。

糖尿病の合併症とは

糖尿病の合併症とは、高血糖の状態が長く続くことで血管や神経が傷つき、全身のさまざまな臓器に障害が生じることです。代表的なものには、「糖尿病性神経障害」、「糖尿病網膜症」、「糖尿病性腎症」があり、糖尿病の3大合併症と呼ばれています。

これらは主に細い血管がダメージを受けることで起こります。一方で、糖尿病では太い血管にも影響が及びやすく、動脈硬化が進みやすくなります。動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞につながることもあるため、血糖値だけでなく、全身の状態を把握することが大切です。

糖尿病で合併症が起こる原因

合併症の主な原因は、高血糖の状態が長期間続くことです。血液中にブドウ糖が多い状態が続くと、血管の内側や神経に負担がかかり、血流や組織の働きに影響が生じます。特に細い血管が多い目や腎臓、神経は影響を受けやすい部位です。

また、高血圧や脂質異常症、肥満などがあると、血管への負担がさらに大きくなる場合があります。そのため、糖尿病の治療では血糖値だけでなく、血圧やコレステロールなども含めて管理していくことが大切です。

糖尿病性神経障害による手足への影響

糖尿病性神経障害は、高血糖の影響によって末梢神経や神経を養う血管に障害が起こることで発症します。足先や足の裏を中心に、しびれや痛み、ほてり、冷たさ、ピリピリとした違和感などが出ることがあります。

症状が進むと、痛みや温度を感じにくくなり、傷や靴ずれ、やけどなどに気づきにくくなることもあります。また、自律神経に影響が及ぶと、立ちくらみや発汗の変化、胃腸の不調、排尿に関する症状などがみられることもあります。

糖尿病網膜症による目への影響

糖尿病網膜症は、目の奥にある網膜の細い血管が高血糖によって傷つくことで起こります。血管から出血したり、むくみが生じたりすることで、進行すると視界のかすみや視力低下につながる場合があります。

初期には自覚症状がほとんどないこともあるため、自分では問題ないと感じていても変化が進んでいる場合があります。糖尿病と診断された場合は、内科での血糖管理とあわせて眼科で定期的に眼底の状態を確認しておくことが大切です。

糖尿病性腎症による腎臓への影響

糖尿病性腎症は、腎臓にある細い血管が高血糖によって傷つき、腎機能が少しずつ低下していく合併症です。腎臓は血液から老廃物や余分な水分を取り除く働きをしており、機能が低下すると、本来は体内に保たれるアルブミンなどのたんぱく質が尿中に漏れ出すことがあります。

初期にはほとんど症状がありませんが、進行するとむくみや高血圧がみられることがあります。さらに、腎機能が低下すると透析治療が必要になる場合もあるため、尿検査や血液検査で早い段階から変化を確認していくことが欠かせません。

糖尿病では動脈硬化にも注意が必要

糖尿病では3大合併症だけでなく、動脈硬化によって起こる病気にも注意が必要です。高血糖の状態が続くと動脈硬化が進みやすくなり、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクが高まります。

特に、高血圧や脂質異常症などを合併している場合は、血管への負担がより大きくなります。糖尿病の経過を見る際には、HbA1cや血糖値に加えて、血圧やコレステロールなども定期的に確認することが大切です。

糖尿病の合併症を確認する検査

糖尿病の合併症は自覚症状だけでは判断しにくいため、定期的な検査が欠かせません。腎臓の状態は尿検査や血液検査、目の状態は眼科での眼底検査、神経障害については手足の感覚や症状などを確認しながら状態をみていきます。

かがやき内科・糖尿病クリニックでは、初診時に血液検査や尿検査、心電図など必要な検査を行い、糖尿病網膜症の確認が必要な場合には眼科受診につなげています。再診時にも血液・尿検査を行い、必要に応じて足や首の血管を調べる動脈硬化検査などを実施しています。

糖尿病の合併症を予防するために

糖尿病の合併症を防ぐには、血糖値を適切に管理し、その状態を継続することが基本です。食事療法や運動療法、必要に応じた薬物療法を続けながら、血圧や脂質、体重なども含めて管理していきます。

糖尿病は、自覚症状が少ない時期でも合併症が進んでいる場合があります。健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘された方や、糖尿病の治療を受けている方は、定期的な診察と検査を受けることが大切です。治療を継続しながら全身の状態を確認することが、合併症の発症や進行を防ぐことにつながります。